意外!? 新型スバル ソルテラとトヨタ bZ4Xは良くできたEVだがパワーは控え目。試乗で見えた開発の裏側や満充電時の気になる点とは?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:市 健治 39
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:市 健治 39
SUBARU「ソルテラ」プロトタイプの試乗会が群馬県の群馬サイクルスポーツセンターのクローズドコースで行われた。コース上には雪が積もっており、一部凍結部分を含む圧雪路でソルテラ初体験となった。その2日前にサーキットで試乗したトヨタ「bZ4X」プロトタイプの印象と合わせてご報告。
それまで画像のみで見ていたソルテラは、実際に見ると大きく感じた。サイズは全長4690mm、全幅1860mm、全高1650mm、ホイールベース2850mm。bZ4Xは全高のみ異なり、ソルテラよりも50mm低い1600mm。例えばトヨタ「RAV4」と比較すると、95mm長く、20mm幅広く、ソルテラだと高さはほぼ同じ。
外観上の一番の特徴は、前後フェンダーアーチの樹脂むき出しの部分だろう。フロントはヘッドライトの外側にまで回り込んでいるのがユニークだ。ボディカラーは白などの明るい色だとダルメシアンのようにも見える。ボディサイド下部と合わせ、この樹脂によるツートーン化は、天地に厚く見えるボディを薄く見せる、SUVがよくやる手法だ。
なにはともあれ乗り込んで運転席に腰を落ち着ける。シートはソフトで、平坦な形状に見えてまずまずフィット感が高い。メーターは高く奥まった位置にあり、ステアリングホイールの円の中からではなく上から見るタイプだ。光が当たっても見えにくくなりにくい高輝度液晶を用い、バイザーをなくした。ステアリングの角度によってはメーター下部が見えにくいが、あらかじめそれを想定して重要な情報はだいたいメーター上部3分の2の範囲に映し出されるので大した問題ではない。
ATシフターはPが独立したボタンのダイヤルタイプ。基本のニュートラルポジションから、Rは左に、Dは右にそれぞれ外周部分を押しながら回して選ぶ。この2日前にbZ4Xで初体験した時にはまどろっこしく感じたが、2回目のソルテラ試乗でやや慣れた。センターパネル上部のディスプレイは使い勝手を考慮しつつ限界まで高さを下げたそうだ。ワイドで12.3インチと大きいので左のほうは若干身体を倒さないと手が届かないが、問題というわけではない。
コースは除雪により確保されてはいたものの、道幅は本来よりもずいぶん狭められ、クルマ一台分プラスαしかない。それに沿ってミニ四駆のように走行した。Dレンジを選んでスタート。他の多くのEV同様、静々とスムーズに発進する。ソルテラにはFWDと4WDがあり、試乗したのは4WD。フロント、リアともに最高出力80kW(109ps)のモーターを積み、システム最高出力は160kW(218ps)。最大トルクは337Nm。FWDは前車軸に最高出力150kW(204ps)のモーターを積む。
パワートレーンを共有するbZ4Xを全開走行させて感じたのは、おとなしいというか大人っぽいというか、EVとしては控えめな加速力だということ。2トン前後の車重に150-160kW(200ps前後)のパワーなので、そりゃそうかという感じ。全乗用車の平均からすればパワフルだが、刺激的なEVが多いなか、ソルテラ、bZ4Xは速さにフォーカスしていない。最初から全部出さないということかもしれない。
低ミュー路でややラフに発進させても四輪で路面を掴んでダッシュしてくれるのは4WDならではで、頼もしい。もっとラフに踏むとトラクション・コントロールが発動する。次にそれをオフにして踏み込むと四輪が路面を引っ掻き、車体を揺らしながら勇ましく加速する。広い雪上コースでは楽しそうだ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
日産 新型「ノートSUV」間もなく世界初公開! 精悍グリルがカッコイイ! 新型「ノート“クロスオーバー”」発表へ
航続1000kmの電動SUV発表、中国NIOが新ブランド立ち上げ
飛行機に! ボブスレーに! シューズに! クルマと「他スポーツ」の切っても切れない関係
苦戦した開幕戦から2ヵ月……岩佐歩夢が本領発揮。予選ぶっちぎりポール獲得で自信深める「ちゃんと形にできたことはすごく大きい」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
マツダの新型SUV『CX-70』、ターボ+ハイブリッド搭載…メキシコ市場に導入へ
やっぱりいまはコーティング! ワックスのツヤが最高! クルマの「ワックスvsコーティング」論争を考える
SC4度出動の荒れたレースをレオンが逃げ切り優勝|F3イモラスプリントレース
超人気クロカン四駆! トヨタ新型「ランクル250」フルオプションで買うと「いくら」!? “1000万円以内”で買えるけど「しばらく買えない」理由とは
アバルト「F595C 2ndエディション」登場! 165馬力のホットハッチ・オープンモデルは限定90台
「乗り物マニア」をターゲットに…はとバス、多摩モノレールと京王電鉄と連携した特別見学ツアーを発表
自動車事故経験者が役に立ったと思う補償、3位弁護士特約、2位対物賠償、1位は?
トライアル世界選手権出場のトニー・ボウら3選手が苗木を植樹/モビリティリゾートもてぎ
三菱の軽EV「eKクロス EV」一部改良。グリーンやライラックのお洒落系カラーも登場。価格上昇は控えめ
「ランドクルーザー250」のおすすめグレードとは? 長く乗りたい人は“ナビ選び”に注意!?
コンパクトSUV「キックス」が仕様向上 日産創立90周年記念モデルは装備が充実!
【禁断のアウトドアミニバン比較】新型フリードクロスターとデリカD:5を比べたら、意外と悩ましい結果に…
アウトドアでも人気の日産「キャラバン」が改良 アースカラーな2つの新色も追加!
日産「エクストレイル」仕様向上! 日産90周年記念車も同時に登場、アクセントは「カッパー」
アメリカでハイブリッド勢が大躍進。EV神話のメッキがはがれて…この後どうなる?
新型「ゴルフGTI」欧州発売。大幅改良で魅力アップも…円安で驚愕の700万円超えもあり得る?
超人気モデルの納期「ウン年待ち」は今どうなってる? ランクル、アルヴェル、ジムニー最新事情